週刊地震情報 2021.7.4
こんにちは。株式会社Rayoflighの木村です。2021.7.4の週刊地震情報です。
6月29日(火)に日向灘震源で約1年ぶりの震度3
この1週間で国内で観測された地震回数は前週とほぼ同じ水準です。東北から九州にかけて太平洋側の広い範囲で地震が目立ち、南西諸島周辺では震度1以上の地震がありませんでした。震度3以上の地震は2回発生しました。(6月28日~7月4日10時の集計)
国内:日向灘でM4.7 最大震度は3
6月29日(火)14時55分頃、日向灘を震源とするマグニチュード4.7、深さ41kmと推定される地震が発生しました。この地震で宮崎県宮崎市、日南市、国富町で最大震度3を観測しています。
日向灘を震源とする最大震度3以上の地震は去年6月12日以来で約1年ぶりです。地震のメカニズムは北西ー南東方向に張力軸をもつ正断層型と解析されています。日向灘は陸のプレートにフィリピン海プレートが沈み込んでいる南海トラフの一部にあたる領域です。プレート境界の深さは20~30km前後と考えられており、今回の地震はそれに比べると少し深い所で発生しました。
日向灘周辺では大きな地震が頻繁に発生しており、最近では2019年5月10日にマグニチュード6.3、震度5弱の地震がありました。震度5弱以上を観測した地震だけでも、2019年、2006年、2002年と比較的短い周期で発生しています。1968年にはマグニチュード7.5の地震が発生し、強い揺れとともに津波の被害に見舞われました。
政府の地震調査研究推進本部では、日向灘でマグニチュード7.6前後のプレート間地震が、30年以内に10%程度の確率で発生するとしています。南海トラフで措定される巨大地震だけでなく、日向灘単体で発生する地震にも警戒が必要です。
ウエザーニュースより引用https://weathernews.jp/s/topics/202107/030265/