ラジオは番組の放送だけじゃない 災害発生時の大事な役割とは
こんにちは。株式会社Rayoflightの木村です。
ラジオも災害時に情報を聞けるだけでなく、いろんな役割があるんですね。
日々、様々な情報を届けているメディアの1つ、ラジオ。災害時に強い媒体といわれていますが、その情報伝達で特長的なシステムがあるといいます。普段はラジオを陰で支えている技術スタッフが、ラジオ番組のなかで解説しました。
梅雨の時期は、大雨の影響による土砂災害や河川の氾濫に警戒が必要です。また、地震や台風、暴風などの災害が起こった場合には、送電線や発電所のトラブルで、停電が発生することも考えられます。停電の復旧には、かなりの時間を要する場合もあり、そんなときに役立つのがラジオです。
ラジオはインターネットがなくても聴くことができ、災害時に大切な情報を入手するときに非常に役立ちます。電池で動くものもあれば、手で回して充電するタイプのラジオもあります。ラジオ局には、実際にリスナーから「地震をきっかけにラジオを聴きはじめた」というおたよりも寄せられているほど、ラジオは楽しみの一つであるとともに、防災に役立つツールなのです。
ラジオ関西(神戸市中央区)では、2009年から「ラジオQQシステム」という名称で、ラジオの放送電波を使った災害時の緊急通報(中波電波による災害時緊急通報システム)が行われています。大雨などで災害が起こりやすい状態になったときには、ラジオの放送に「ピピピピ」という信号と、気象情報に関するお知らせのアナウンスが流れる仕組みです。
これは、リスナーが気象情報を受け取るだけでなく、特殊なシグナル音が放送されることで、そのシグナル音を専用端末で自動受信し、音声・回転灯や電光掲示板を自動発動させるというもの。専用端末は、兵庫県内の親水施設がある20河川118か所に設けられ、河川の増水に対する注意喚起を行っています。2008年7月に都賀川(神戸市)で発生した水難事故を受け、設置されることになりました。
また、「ラジオQQシステム」の受信端末は、兵庫県洲本市・南あわじ市の沿岸部17か所にも設置されていて、電光掲示板に津波情報の発表を表示。河川の氾濫や津波などの、災害時の緊急情報伝達として、広域で輻輳のないラジオ関西の電波が活用されています。
地震の発生時にも、ラジオでは各放送地域で緊急地震速報が放送されます。ラジオ関西ではAMラジオの主要な聴取エリアとなっている兵庫県、大阪府、京都府、和歌山県を対象に、震度5弱以上の揺れが予想される場合に自動で割り込み放送を実施。録音番組の放送中であっても緊急時にはスタジオから割り込して臨時ニュースなども放送されます。
災害で淡路送信所が使えなくなった場合のために、ラジオ関西には神戸のスタジオがあるビルの屋上に非常用の出力100WのAM予備送信所があります。淡路送信所は出力が20kWなので、エリアは狭くなりますが、災害に備えて整備されています。
ラジオは耳で受け取る情報の他にも、災害時に様々な役割を担っています。
災害が起こったときリスナーの気持ちに寄り添い、不安な気持ちを和らげるのも「ラジオ」の仕事です。
※ラジオ関西『おしえて!サウンドエンジニア』2021年6月6日放送回より
Yahoo!ニュースより引用https://news.yahoo.co.jp/articles/d17f839386001b12016e696da586a227ee9d3f1c
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